文部科学省 幼児期運動指針策定委員会ワーキンググループ委員岐阜大学 教育学部 准教授岐阜大学保育園 園長春日 晃章(かすが こうしょう) 作
生活が便利になったことや少子化、都市化が進むにつれて、子どもたちが集団で遊ぶことが少なくなりました。また室内でできるゲームが普及したために、身体を動かして遊ぶ時間も減っているようです。その影響を受けて、子どもたちの体力の低下や気力の低下、対人関係の希薄化が目立つようになったと考えられています。 文部科学省が行った全国調査によれば4割を超える子どもの外遊び時間が1日60分未満でした。こうした外
遊びの習慣がない子どもたちは大人になってからも運動習慣が形成されにくいため将来的に生活習慣病を招いたりするなど、健康に悪い影響を及ぼす恐れもあります。
体力低下や気力低下を抑え心身ともに健康な子どもたちを育てるため、文部科学省の幼児期運動指針策定委員会は平成24年3月に「幼児期運動指針」を策定しました。この指針は簡単に言へば「幼児期には毎日60分以上外で体を動かして遊ぼう」というものです。 3〜6歳の間に「立つ・転がる」「走る・跳ぶ」「持つ・運ぶ」などの基本的な動きを身につけ、洗練化することをねらいとしており、そのためには遊びを通して子どもが楽しく自発的に体を動かすことが大切であると考えられています。
外遊びの大切さを子どもたちに楽しくわかりやすく伝えて現在の状況を打開しよう。そのような思いから、文部科学省幼児期運動指針策定委員会ワーキンググループ委員である春日晃章岐阜大学教育学部准教授が「幼児期運動指針」に沿って幼児向けの絵本『健康戦隊げんきレンジャー』を執筆しました。外で元気よく遊ぶのは良いことでゲームばかりしているのは良くないことだと、子どもたちが理解した上で積極的に外遊びを楽しむようになる。そんな絵本ができあがりました。
『健康戦隊げんきレンジャー』は「外遊びの大切さ」のほか「ゲーム漬けの怖さ」「規則正しい生活習慣の重要さ」を伝える内容になっています。一般のご家庭で幼児教育のためにお使いになるほか、幼稚園や保育所あるいは図書館や児童厚生施設の催しで読み聞かせなどに使うにも適した内容です。保護者の皆さんや幼稚園・保育所の先生方にも認識していただきたいメッセージが込められているので、大人の方にもぜひ読んでいただきたい絵本です。